2014年2月21日金曜日

新型車両投入の今後を占う大阪環状線の社会実験

この記事を投稿したある間にも大阪環状線における朝ラッシュ時のオール3ドア化の社会実験が実施中であり、当日はその最終日となっている。

この社会実験は2014年2月7日にJR西日本から公式に発表されている。

・JR西日本の公式リリース
http://www.westjr.co.jp/press/article/2014/02/page_5142.html
・詳細PDF
http://www.westjr.co.jp/press/article/items/140207_00_osaka.pdf

実施期間は2014年2月17日~21日の平日5日間
対象列車は以下の通り
・2014年2月17日~18日
 大阪駅 7:46~8:11発の外回り
(8本中の3ドア車4本+4ドア車4本→3ドア車8本)
・2014年2月19日~20日
 大阪駅 8:00~8:28発の外回り
(9本中の3ドア車2本+4ドア車7本→3ドア車9本)
・2月21日
 大阪駅 7:51~8:05発の外回り
(5本中の4ドア車1本+3ドア車4本→3ドア車5本)
 大阪駅 7:57~8:11発の内回り
(5本中の4ドア車3本+3ドア車2本→3ドア車5本)

今回の実験は今後導入が予定されている新型車両の仕様もさることながら、ホームドア導入に関する仕様決定まで影響を与えるほどの重要な位置づけとされているものと思われます。

10年前ならこのようなことをせずに4ドアロング車両が導入されるのですが、2005年4月の脱線事故以降に実施されたゆとりダイヤの導入や少子高齢化の影響による沿線の労働者人口減少、首都圏への本社機能移転による社会環境の変化によって利用者数が減少、さらに将来的にも微減はあるものの劇的な増加は見込めないことが理由の一つと思われます。

また、2000年代後半から大和路線と阪和線からの3ドアクロス車の乗り入れが拡大され始め、2010年代以降は耐用年数に達する103系が勢力を減らすのに代わり3ドアクロス車の朝ラッシュ時乗り入れの本数が改正ごとに拡大され、実際に深刻な件数およびレベルの苦情が見られなかったと言うこともこの実験が実施された背景にあると思われます。
(※:この場合における指標の一つとして在阪マスメディアが日常的に取り上げられる程のレベルであるかと言うことですが、実際にニュースとして取り上げられたと言う事実は聞かない)

先の4日間についてニュースサイトやSNSを見る限りでは大きな混乱はなかったようなので、ここのまあ今後導入される通勤車両は3ドア車に統一される公算が高いと思われますが、その場合105系0番台や313系2000番代グループみたいにオールロングシートになるのかな?と言うのを想像してみたりします。

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