2014年2月22日土曜日

大阪都構想が頓挫して喜ぶのは?


大阪都構想が区割り案を巡る対立により頓挫している。
大阪市長である橋下氏は事態の打開のため出直し選挙に打って出たわけですが・・・。

個人的には都構想自体は賛成と言うスタンスなので、今の状況はあまり良い気分ではありませんね。
実は都構想を実現するためには2015年春までに具体的なものを提示しておく必要があるのですが、法定協議会でそのための制度設計の作業段階で維新の会とその他政党で対立→頓挫してしまっているために、それ自体が出来ていない(要は出せない)というのて実情のようです。

明確に言えば、維新の会以外は「現状維持」のために出来るだけ先送りして都構想を潰しておきたいと言うのが本音でしょう。
自民党も都合の良い軽い神輿と思って担ぎ上げた橋下氏が次第に重荷に感じてきたので、次なる軽い神輿を探したいのが本音でしょう。

本来ならもっと早い段階でやっておくべきところを自らの議席を守るという政治的な理由によって先送りしてきた問題を橋下氏が尻ぬぐいしているようにしか見えないわけです。

何故これを言ったのかというと、数年前に関西ローカルの番組(やしきたかじん氏の冠番組)にゲスト出演した橋下氏が2008年の大阪府知事選に立候補したかと聞かれた際、その一つに「地方自治体がどういったものなのか見てみたかった」と言い、実際に知事になって感じたのは「ここまで酷かったのか」と言ったのを覚えていたためです。

仮に都構想が実現されて住民側で深刻レベルになるほど困ると言うことは少なく、むしろ都構想実現で困るのは地元の地方議員や職員など切られる側に立つ確率が高い人だったりします。
彼らは自分たちの居場所と食い口の確保のため必死であることには間違いなさそうです。

#2014.2.22 20:05 追記

大阪都構想の流れを解説する記事を見つけてきました。
以下の記事を読む限りでは、橋下氏にはこれしか手段がなかったとも言えます。

・橋下氏「出直し市長選」で大阪都構想は進むの?
(THE PAGE ~ 早稲田塾講師 坂東太郎のよくわかる時事用語)
http://thepage.jp/detail/20140220-00000005-wordleaf

0 件のコメント:

コメントを投稿